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【雲が描いた月明かり】原作小説作家インタビュー記事 [【韓国ドラマ】雲が描いた月明かり]

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画像出処:KBS「雲が描いた月明り」公式サイトより 

先週月曜日(8/22)から放送がスタートしたKBS2TVの「雲が描いた月明かり」。
「応答せよ1988」を見てすっかりファンになったパク・ポゴムさんが主演を務める作品なのでとても楽しみにしていました。このドラマは元々インターネット小説だったものが紙の本として出版され、さらにドラマ化されたものです。

私は今、原作小説の全5巻中、4巻目を読んでいるところですが、ドラマは小説をそっくりそのまま映像にするのではなく、別のテンポや流れでリメイクされています。また登場人物の設定等も色々と変更されていているのでドラマではどんな展開になるのか?とても興味深く見ています。

さて、今回このブログでは「雲が描いた月明かり」原作小説の作家インタビュー記事をご紹介しようと思います。
 
yesインタビュー>7問7答

ネット小説大ヒット ユン・イスの『雲が描いた月明かり』

『雲が描いた月明かり』ユン・イス

累積アクセス数4200万回、TVドラマとしても制作されるネット小説『雲が描いた月明かり』が紙の本として出版された。この小説は孝明(ヒョミョン)世子をテーマに宮中で繰り広げられるロマンスを描いている。

文:ジャーナルyes  写真:出版社提供
 
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孝明世子は朝鮮後期、勢道政治に対抗しようとした人物で、憲宗(李氏朝鮮第24代国王)の父親だ。名前は旲(ヨン)で彼の他の特徴としては俊秀な外見を挙げることができる。『雲が描いた月明かり』はこのような世子ヨンと男装女性ラオンが主人公だ。サムノム(三䎛)と呼ばれていたラオンは貧しい家庭環境のため宦官として宮中に入るが、宮中で世子ヨンと次第に感情を育んでいく。また宮中で繰り広げられる熾烈な政治対立は、この物語で見出せるもう一つの魅力だ。
 

Q1:産後のうつを克服するために書いた小説が『雲が描いた月明かり』という話が話題になりましたね。もう少し具体的に当時の状況を説明すると?
 
A:育児は誰でも大変なことです。特に私のように家事の苦手な人にとってはなおさらです。新米ママにとって育児は喜びと混乱の連続です。赤ちゃんを授かったことは確かに人生に数少ない大きな祝福です。私のお腹から生まれた赤ちゃん。愛情は格別なものに違いありません。しかし、それによって私自身は停滞するのではないかという不安があったことも事実です。私を取り残して世の中の全ての人が遠く前方へ走っていくような気分に囚われ、果てしなく弱気になり始めました。こうしていてはダメになりそうで、何でもいいから楽しいことを探さなければなりませんでした。私が一番得意な事をやりながら楽しみを得られる唯一のことが文を書くことでした。それで書き始めました。子供が寝ている合間に書き、ある時は子供をおんぶして書きました。そうして『雲が描いた月明かり』が始まったのです。


Q2:この本は孝明世子に関する物語ですが、どういうきっかけで孝明世子に関心を持ったのですか?
 
A:素材を探すため初めて昌徳宮を訪ねた時は、孝明世子の息子である憲宗についての関心が大きかったのです。ところが朝鮮最高の美男憲宗の父親であり天才君主だった孝明世子について知るようになりました。礼楽で勢道政治に対抗した若い君主。消失した孝明世子の半分だけの肖像と向き合った瞬間、彼が果たせなかった人生を書いてみたいという気持ちで一杯になりました。


Q3:宮中ロマンスなので歴史的考証も丁寧になさったようです。作品を描くために別途資料収集をなさったのですか。もしくはそもそもご存知だった知識に作家様の想像力を加えられたのですか?

A:子供の頃から歴史について興味がありました。自分なりに頑張って勉強した方と思っていますが、文を書くたびにいつも力不足を感じます。実際、時間のある時には朝鮮王朝実録や外史などを好んで読みます。そして時にはそんなところから良い話題を得ることもあります。私の文章の土台は資料です。しっかりとした資料を柱にして自分の想像の瓦を並べていくのです。

私は歴史が好きです。特に朝鮮王朝について関心があります。王室の人々の人生と彼らの思いが気になりました。自然と宮殿を何度も訪ね、そうするうちにこの場所ではどんなことがあったのだろう、そしてここでどんな人が生きていたのか?ということが気になり、想像することを楽しんでいます。最も関心あるのは朝鮮の王と彼らの記録されていない王世子時代の物語です。そして彼らが愛していた人たちの物語。たぶんそれで宮中ロマンスを書くのではないかと思います。


Q4:ネット小説は紙の本が基盤の小説と違う点があるようです。ネット小説を書くために作家様が念頭に置いたことはありますか?

どうしても一週間に2話という分量の限界があったので、従来の小説とは相違点があります。一番重視したのは一話に必要なエピソードを集約させることです。各話ごとに一応、起承転結が存在します。続きが気になるよう伏線を敷くことも忘れません。このような中でも全体的なバランスと流れを失ってはいけないので、簡単な作業ではありません。この他にもスマートフォンで読む読者のために可読性の高い短文を中心に作業することも気を付けた部分です。地文で説明するよりは主に会話で状況を伝えることを優先しました。

今回、紙の本として出版するのに全体的に文章を手直ししました。紙の本とネット小説の流れは全く違います。そのため既出のネット小説で扱えなかった深みを加えるよう努めました。特に、ネット小説の特性上入れるのが難しかった孝明世子の政治と彼に対抗する勢道政治の対立についてもう少し深く扱うようにしました。人間が人間らしい世の中、王が王らしく、子供が子供らしく生きられる世の中、もしかすると孝明世子が作りたかった世の中はそんな世界ではなかったか、そんな思いがします。


Q5:ラオンとヨンを中心に様々な宮中の人物が登場しますが、作家様にとって最も愛着のある人物を挙げるなら?
 
A:噛んで痛くない指がないのと同様、自分の子供の中に可愛くない子がいますか?私の小説の中の人物なのでどれも愛着があります。それでも特別に痛い指を挙げるなら、やはりユンソンのようです。愛されることを知らず、愛することもまるで知らなかった男。そのため自分の人生に不意に訪れた愛にどうしていいのか分からず困惑していた男でした。結局全てを捨てることで愛を守ったユンソンに一番心が痛み、そして一番愛着があります。


Q6:作家様に関する情報があまり公開されていないようです。マスコミに情報が流れるのがお嫌いなのですか?

A:マスコミに情報が出ることが嫌なのではありませんが、出てないのをみると流すほどの情報が特にないからではないでしょうか?


Q7:新作連載をスタートなさったと聞きました。どんな作品なのか簡単に説明して下さい。

A:現在『亥の刻の蜃気楼』というタイトルでNaverに連載しています。朝鮮のルネサンスと呼ばれる世宗大王の時代の朝鮮の科学者たちと、彼らを率いる天才君主文宗、そして彼が愛していた女性ヘルの物語です。未来を見る女性ヘルと彼女が見る未来を変えるため努力する朝鮮の科学者たちの物語。もちろん今回の物語もやはり歴史という柱の上に私の想像を塗り重ねています。

(日本語訳:花かんざし)

原文↓

「雲が描いた月明かり」原作ネット小説↓

「雲が描いた月明かり」原作小説本↓
*最初の部分を試し読みできます~

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本の帯が今はドラマのポスター画像に差し替わっているようです^^

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私が持っている本はこんな感じです

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本の帯カバーをとったところ

書籍の広報紹介動画です↓


小説「雲が描いた月明かり」の第1巻は春に韓国旅行した時に買いました。全5巻は重いし、きっと私には読むのも無理だろうから、せめて第1巻でもと光化門の教保文庫で探したのですが見当たらず、店員さんに聞いたら2~5巻は在庫があるが、1巻だけ品切れとのこと。ポゴムさんがこのドラマにキャスティングされた影響だったのでしょう。旅行の最終日、ダメ元で金浦空港ロッテモールの永豊文庫に行き、辛うじて第1巻を購入しました。

しばらくは放置していたのですが、5月末にドラマの撮影風景や袞龍袍姿のボゴムさんの姿が報道され始めたのを見て、ドラマのことが気になり読み始めました。

李氏朝鮮時代の物語なので、使われている言葉が、現代文とは違い、またドラマでは眺めているだけで伝わること、例えば、人物の動作、表情、衣装の説明、建物の様子、部屋のしつらえ、季節感、時間の流れ、そのような描写に出てくる言葉が知らない単語だらけで、最初は数行読むだけでも辞書を何度も引いたりしていました。古めかしい表現も多くて、벗(ポッ/友達)、 고뿔(コップル/風邪)、 능금(ヌングム/リンゴ) などは、これまで見ていたドラマにも出ていたんでしょうけれど、映像から受ける情報の方が多くて、きちんと理解していなかったように思います。

普通ならとっくに挫折してしまうところですが、内容があまりに面白く、続きが気になるので、苦労しながらも読んでいます。残りの2~5巻もネットで購入しました。読んでみると季節感を感じさせる丁寧な情景描写、そして会話中心に話が進む展開なので、まるでドラマのシーンを見ているような気分になる程、登場人物の生き生きとしたイメージが頭に浮かぶのです。また歴史上実在の登場人物もあちこちに配置されているので、歴史書ともつき合わせながら、また小説の舞台は主に昌徳宮なので、かつて訪れた時の資料も引っ張り出したりして、自分なりに楽しく読み進めているところです。

こうして予習しながら、楽しみに待っていたドラマの方ですが、ドラマ「雲が描いた月明かり」2話まで見た感想は一言で「とても面白い」です。ビジュアル的にとてもきれいで可愛らしい登場人物たちの演技と、背景の美しい光景は、見ているこちらまで何か満ち足りた気分になります。

パク・ポゴムさん演じるちょっとイタズラ好きで、時に悲しげな眼をする世子は原作での一分の隙もない、完璧主義で冷徹なキャラクターとかなり印象が違いますが、背負っている重荷がどれほどなのか、表面上見せている姿と違い内面で抱えている葛藤が何なのかが今後徐々に描かれていくようです。それにしても一つのシーンで瞬間的に次々と表情を変えていく演技力には感心します。心の中のつぶやきをあえてナレーションで説明しなくても表情だけで伝わってくるのはさすがです。

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世子イ・ヨン(パク・ポゴム扮)
画像:KBS2TV「雲が描いた月明り」画面キャプチャー

この小説の主人公である男装した内官ホン・ラオンを演じるキム・ユジョンさんはこれまで子役として様々な作品に出演しているだけあって、演技は言うまでもなくお上手で、まるでホン・ラオンがそのまま小説から抜け出してきたようです。色々と苦労したり、酷い目にあったり、衝撃的なことが続きますが、前向きな思考で乗り越えていくラオンの身の上も小説とは設定が少し異なっているので今後の展開が気になります。

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男装の内侍ホン・ラオン(キム・ユジョン扮)
画像:KBS2TV「雲が描いた月明り」画面キャプチャー 

そしてドラマの方では小説よりも早くから登場することになったB1A4のジニョンさん演じるキム・ユンソンは小説から私が頭の中で思い描いたイメージよりもずっと素敵に描かれています。登場分量も小説より増えているように思います。

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キム・ユンソン(ジニョン扮)
画像:KBS2TV「雲が描いた月明り」画面キャプチャー 
 
ビョンヨンの設定も小説とドラマでは少し違います。分量の増えたユンソンとは対照的に、小説にたくさん出てきたラオンをこっそりと影で助けるシーンが今のところドラマで出てきていないのでちょっと残念です。キャスティング時期と関係があるのかもしれませんが、私は個人的にお気に入りのキャラクターなので、ドラマでの活躍を楽しみにしています。

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キム・ビョンヨン(クァク・トンヨン扮)
画像:KBS2TV「雲が描いた月明り」画面キャプチャー 

主人公の周辺の人物も実力を兼ね備えた個性派ぞろいで、若い出演者を上手に支えているようです。またこのドラマは韓国中のあちこちで撮影しているということもあって、この場面はどこだろう?といつかロケ地巡りをするために、今から建物や風景にも気を留めながら視聴しています。

このドラマは男装女性と彼女をとりまくイケメン達のラブコメディなので、全体的な雰囲気は「成均館スキャンダル」のようです。また「コーヒープリンス」や「美男ですね」の背景設定を朝鮮時代に置き換えたようでもあります。原作小説は歴史上実在した人物である孝明(ヒョミョン)世子を扱っているので、「太陽を抱いた月」のように割と落ち着いた雰囲気での展開になるかと思っていましたが、想像以上に軽いタッチでしかもスピーディーな展開になっています。でも若い俳優たちが演じる若い人々の物語なのでこちらの方がより自然なのかもしれません。

特に第1話は、世間の注目がパク・ポゴムが「応答せよの呪い」を打ち破ることができるか?という点に集まっていたようですから、演出上も「応答せよ1988」でのチェ・テクとは全く別の姿を見せることに少し力点を置いていたのかもしれません。でも主人公のキャラクターが1,2話では大きく弾けていて徐々に落ち着いていくというのはよくあるパターンですし。今後はヨン(世子)の内面の葛藤の描いたシーンが増えるでしょうね。

小説では典型的な少女漫画のストーリーでラオンの視線で見つめた世界を描いているため、最初は内官の研修内容や試験のために一生懸命勉強する姿、そして日常の任務をこなす中で出会う人々の関わりが描かれているという風に、小さいフレームから徐々に大きなフレームになっていくのに対して、ドラマでは最初から大きなフレームでドラマの全体像をとらえているようです。やはりドラマは幅広い視聴者層の趣向を意識して制作されるでしょうし、視聴の際の集中力をそがないような工夫もなされているのでしょうね。

番組冒頭に「歴史上の人物をモチーフにした仮想物語で、史実とは異なるドラマだ」というお断りが表示されるだけあって、登場人物名や建物の名前などが史実とも小説とも微妙に変わっていたり、人物設定も小説とは違っていることにちょっと驚きました。一例をあげると、ラオンが宮中で住むことになる場所は景福宮の資善堂(チャソンダン)という、その頃は王宮として使用されず荒れ果てしかも幽霊が出るとの噂に誰も近寄らない場所でしたが、そこがドラマでは資泫堂(チャヒョンダン)という名称になっていました。人物設定はかなり違っているので、書きだしたら長くなるので止めておきます。

ひょっこりと小説に書かれているシーンがそっくりそのまま再現された場面が出てきたかと思うと、小説にはなかった新しいエピソードが挿入されたり、また小説のエピソードが少し形を変えて出てきたりしたり、そんな小説との比較も楽しみながら今後も視聴していくつもりです。

KBS2TV「雲が描いた月明かり」公式HP↓
韓国KBS2TV毎週月・火曜日午後10時から放送

ドラマ第1話の動画を一つご紹介↓ 

↑から動画を探したり、チャンネル内の検索窓に「구르미 그린 달빛」を入れると他の動画も出てきます。

こちらにもあります↓

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画像出処:KBS「雲が描いた月明り」公式サイトより
   

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